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逆流性食道炎(ゲップ・胸焼け)の原因・症状・治療について

[2022.11.14]

ゲップ、胸焼け、胃のむかつきが気になる時ってありますよね、、、
それってもしかすると逆流性食道炎かもしれません。
今回の動画は、実は日本に1500万人もいる、逆流性食道炎について解説していきます。

目次

1 逆流性食道炎とは?
2 逆流性食道炎の症状
3 逆流性食道炎の原因は?
4 逆流性食道炎になりやすい生活習慣とは?
5 逆流性食道炎の検査
6 逆流性食道炎の治療
まとめ 

1 逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎とは、胃酸が胃から食道に逆流することにn3よって起こる様々な症状の総称です。
この逆流性食道炎にかかる方はなんと!日本に1500万人、およそ8人に1人ぐらいが逆流性食道炎があるのではないかと言われています。かなり多い数字ですよね。

2 逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎の最も代表的な症状は胸焼けです。胃酸が逆流することで、胸のムカつき、胸焼けといった症状がでます。また、胃痛や胃もたれもよく見られる症状です。ゲップ・呑酸(どんさん)といった症状も起こります。
肺の病気と勘違いされる可能性のある症状として、喘息や、咳が出ることもあります。これは逆流した胃酸が喉、気管支などを直接的に刺激することにより引き起こされます。また、食道から刺激が伝わることによって咳や喘息が起こり、喉が刺激されることで、声がかすれるなどといった症状もあります。

3 逆流性食道炎の原因は?

逆流性食道炎の原因、つまり胃酸が上に上がってくる原因として主な六つを説明していきます。

1.加齢

胃酸が上に上がる原因として「下部食道括約筋」という、胃酸が上に上がらないように締め付けている筋肉の締め付けが、加齢とともに弱まることによるものが考えられます。

2.暴飲暴食

暴飲暴食によって胃が広がり、胃の圧力が上がることで胃酸が逆流することがあります。

3.食べてすぐ横になる

立っている時、基本的に胃酸は重力の影響で胃に留まっています。そのため、食べてすぐ横になってしまうと胃酸が逆流することがあります。

4.肥満 

肥満も原因の一つです。肥満によって胃にかかる圧力が上がることにより、胃酸が逆流することがあります。

5.アルコール・喫煙

アルコールや喫煙も原因になると言われています。こってりしたものにアルコール。美味しいものを食べたらタバコも吸いたくなる気持ちはわかりますが、少し控えめにすることを心がけると良いでしょう。

6.高脂肪食

高脂肪食(ラーメンや揚げ物、お肉など)と呼ばれる油っぽいものやこってりした食べ物を摂取することによっても起こります。ラーメンも揚げ物も、美味しいから食べたいですよね…なので、胃がムカムカしたらしばらくは控える、あるいはあまり食べすぎないように調節しましょう。

以上の特徴をみてみると、逆流性食道炎は「生活習慣病」なのでは?という見方もできます。
では、どのように過ごすことが重要なのでしょうか?

4 逆流性食道炎になりやすい生活習慣とは?

逆流性食道炎は、飲酒・喫煙・暴飲暴食・高脂肪食の摂取などによって起こります。
そのためそれらを控える、少し胃の調子が悪いと感じた時は胃に優しい食べ物を食べるといった食生活の見直しも大切です。

5 逆流性食道炎の検査

逆流性食道炎の検査で最も重要なのは、胃カメラ検査です。
逆流性食道炎で見られるような症状は、胃がん、食道がん、胃潰瘍などの病気でも同じような症状が出ることがあります。そのため、それらの別の疾患と区別し、逆流性食道炎であると診断するためには胃カメラ検査が重要になります。
胃カメラに抵抗感を持っている方、多くいらっしゃると思います。現在胃カメラは鼻から入れるものが主流になっており、苦痛は昔に比べてかなり改善されてきました。
また、麻酔を使う病院も増えてきたので、寝ている間に検査が終えられる病院もあります。
胃カメラに抵抗感があって、検査をせずに放置しておくと胃がんなど他の重篤な症状が進行している可能性もあります。早めの検査をお勧めします!
また、C T検査によって胃の中に圧迫するものがないかを確認する場合もあります。

6 逆流性食道炎の治療

検査の結果をもとに、がんや胃潰瘍など他の疾患が見つかった場合はそれぞれの病気の治療に移ります。
検査の結果逆流性食道炎であると診断された場合は、お薬での治療がメインになります。胃酸を抑える薬や、胃と食道の働きをよくする漢方・錠剤を使うこともあります。
基本的には胃と食道にアプローチする薬を使いながら、生活習慣の見直しを行うことが重要になります。
肥満の方は少し運動やダイエットを!喫煙、飲酒、暴飲暴食を控え、生活習慣を改善しましょう!

まとめ

なんと日本の約8人に1人がなる逆流性食道炎。生活習慣病的な一面もある病気ですので、美味しいものを食べて健康に過ごすためにも、生活習慣の見直しを心がけましょう!逆流性食道炎で起こる症状は、胃がんなど他の重篤な病気の可能性もあるものが多いです。そのため躊躇せず早めの検査を強くお勧めいたします。
当院では逆流性食道炎の診療はしておりません。
長引く胃もたれやゲップ、咳、胸部の不快感など気になる症状のある方は、当院の関連病院の大宮エヴァグリーンクリニック池袋消化器内科・泌尿器科クリニックでは診療を行ってます。ご相談ください。

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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