メニュー

尿路結石(尿管結石、腎臓結石、膀胱結石)の原因や治療について

◆目次◆

1 尿管結石とは
 1.1 尿管結石の症状
 1.2 尿管結石の痛みの特徴
 1.3 尿管結石の痛みの原因
 1.4 尿管結石の種類
 1.5 尿管結石の原因
 1.6 尿管結石になりやすい人
2 尿管結石の検査の流れ
3 尿管結石の治療法
 3.1 保存的治療
 3.2 ESWL(体外衝撃波結石破砕術)
 3.3 TUL(経尿道的尿管結石破砕術)
4 尿管結石の予防
 4.1 水分補給
 4.2 生活習慣病予防
尿路結石になったら
6 診療費用

1 尿管結石とは

尿管結石と聞いて、皆さんはどのようなイメージがありますか?おそらく、とてつもない痛みがある、おしっこすると激痛が走る、血尿があるなど、痛みや尿に関するイメージが先行しているのではないでしょうか。痛みが強い症状のものであるため、もし自分がなってしまったら…と不安になってしまいますよね。

尿管結石ってどうなってしまうの?どんな痛み?再発とかクセになるの?治療法は?などなど、今現在痛みがある、疑わしい症状があるなどの心配な方、また多くの皆さんが疑問に思っていることをわかりやすく説明していきたいと思います。

1-1 尿管結石の症状

尿管結石の痛みは、“痛みの王様”と言われるほど、激しい変速的な腰痛や血尿などの症状があります。あまりの痛みに耐えられず、救急車で運ばれる患者さんも少なくありません。

1-2 尿管結石の痛みの特徴

少し具体的に痛みの特徴を説明します。尿路結石の痛みは、基本的には何をしても痛みは変わらないというのが特徴的です。

例えば、腰やお尻周り、お腹の痛みは整形外科的な痛みと混同されることがあります。その場合、痛む患部を触ったり押したり動いたりすると、多少なりとも痛みに変化があるはずです。筋肉や腸の一部も皮膚の表面から触ることが可能だからです。ところが、腎臓という器官は表面から触れることができないため、触れても変わらない一定の痛みが続くのです。しかし、その痛みは24時間継続することはありません。人によってそれぞれですが、一日経ってから、または数時間後に痛みが再び襲ってくるといった感じです。人格が変わるような痛みがあって、その後コロッと痛みがなくなるのも特徴と言えるでしょう。実際に救急車で悶えて運ばれてきた人が、病院に到着後痛みがなくなり別人のようになっている人もいます。つまり、その人の性格を変えるくらいの強い痛みがあるというのが尿管結石の特徴なのです。

1-3 尿管結石痛みの原因

痛みの原因ですが、腎臓で作られた結石が尿管内に落ちる時に尿管を傷つけてしまいます。その傷付ける痛みもありますが、結石によって上流からの尿がせき止められてしまい尿が下に流れなくなってしまいます。そうなると、どんどんと溜まっていく尿が尿管や腎臓などに溢れて風船のように膨張していくのです。その時の腫れが腎臓を圧迫し痛みとなって現れます。そのような状態を水腎症と呼びます。

1-4 尿管結石の種類

一般的に尿管結石と呼ばれてるのは尿路結石のことです。このページでは聞き馴染みがある尿管結石という言葉を使用しています。尿路結石には、尿管結石、腎臓結石、膀胱結石の三種類があります。要するに尿路結石とは、尿の通り道のどこかに出来る結石のことです。結石のできる場所によって違うのですが、大元は腎臓の中に石ができてから、腎臓結石となって、それが落ちて尿管結石となって、それが膀胱の中まで落ちたら膀胱結石となります。

膀胱結石に関しては腎臓から落ちてくる以外にも、おしっこの出の悪い人・前立腺肥大・神経因性膀胱があったりすると結石が膀胱から発生することもあります。

1-5 尿管結石の原因

結石が作られる原因は、生活習慣病と言われる高血圧・糖尿病・高脂血症を患っている方は尿管結石になりやすいと言われています。そのほかに遺伝的にかかりやすい人もいます。膀胱結石に限っては、残尿感、おしっこが多い人も膀胱結石になりやすいとも言われています。4-2の生活習慣病予防で詳しく説明していますが、生活習慣病は様々な重篤な病気につながる要因と言われていますが尿路結石を患う可能性もあるので注意が必要です。

1-6 尿管結石になりやすい人

やはり何と言っても上記したように、生活習慣病を患っている人が多い傾向にあります。男女比は2対1と男性に多く見られるのも、生活習慣病になっている人が男性に多い事が考えられます。また、遺伝的な要因から小さいお子さんでも稀にかかることはあります。

最新の論文(2020年11月現在)では、体に負担のかかる妊娠時の女性もなりやすい傾向にあるとの報告もあります。

2. 尿管結石の検査の流れ

問診・触診

はじめに問診と触診を行います。現在に至るまでの痛みの経過、今までの病歴、近親者に尿管結石になった人がいるかなどの質問をします。触診では腰を叩いて確認します。触るだけでは痛みがないのですが、叩くと結石のある側に痛みが走ります。


尿検査

上記の問診、触診後に尿検査を行います。尿路結石の場合、尿潜血、白血球が出る事が多いです。

 

 


超音波検査

結石によって尿がせき止められたことにより、腎臓が腫れていないか(水腎症)の確認をします。超音波で結石の位置が確認されることもあります。膀胱結石の場合は、この超音波検査で判明する事がほとんどです。

レントゲン検査

超音波検査と並行してレントゲン検査を行います。レントゲンでは尿管結石がどの位置にあるかを確認する事ができます。但し、結石の大きさが小さかったり、結石の種類によっては映らないこともあります。2回目以降の診察で、結石が落ちてきているかどうかの確認はレントゲン検査のみのことがほとんどです。超音波検査と同時ですと金額的な負担も大きいことを考慮しています。下の2枚の写真は実際に当院の泌尿器科医師の伊勢呂が診察した尿管結石のレントゲン写真です。

実際の尿管結石の画像

 


採血

尿管結石は腎臓からの尿がせき止められているため、感染症を合併している可能性もあります。感染の有無の確認と腎機能が正常に機能しているかの確認をします。

3. 尿管結石の治療法

3-1 保存的治療

尿管結石の治療法として、まずはこの保存的治療が8割を占めます。5ミリ以下の結石ですと、ほぼ自力で体外に排石されます。5ミリ以上になると排石できないこともありますが、1センチに満たない場合はこちらの方法で様子を見ます。保存的治療ではとにかく水分をたくさん摂るようにすすめます。

水分を摂取し動くことで尿管の働きも活発になります。尿管が動くことで結石が排出されやすくなります。なので通常通りの生活を送り適度な運動をする事が大切です。尿管結石だと言ってもずっと痛みが続いているわけではありません。多くの皆さんが痛みなく通常の生活を送れる状態になっているので、安静にして寝たきりで休んでばかりというのはあまり良くない状態です。積極的に動くことで尿管を促し排石を促しましょう。また尿管結石の排石を促進する内服薬として、当院ではウラジルガシエキス錠やα1ブロッカーといった薬を処方します。

1センチ以上の結石や保存的治療で数ヶ月経過しても排石されない場合は、以下の治療法を用います。

3-2 ESWL(体外衝撃波結石破砕術)

実際のESWLの様子

体外衝撃波によって結石を破壊することで結石が細かく砕かれ、その後自力で排石するという方法です。基本的にレントゲンで写る石でないと適用されません。また1個の結石が対象になるため、複数個結石がある人にも基本的には向きません。

メリットとしては、体外から衝撃波を当てるだけなので、メスを入れて手術というような大掛かりなことにならないので、体への負担も少ないです。無麻酔か、座薬、点滴麻酔で行います。合併症が少なく、0-1日の入院で済みます。

割れた結石

デメリットとしては、成功確率が80〜85%程度であることです(後述するTULに比べると成功率が低いです)。懸念される合併症としては、腎出血、皮膚からの出血があります。また、結石が固すぎる場合には衝撃波で砕く事が難しくなります。その場合は次に説明するTULの治療に移行することになります。

3-3 TUL(経尿道的尿管結石破砕術)

内視鏡を直接尿道から膀胱に挿入し、尿管内の結石をカメラで確認します。そして尿管結石に直接レーザーを当てて粉砕します。基本的には粉々になった石はその場で取り除きます。結石の状態によっては、そのまま放置して術後に自力排石を促す保存的治療に移行することもあります。

TULのメリットとしては、結石除去の成功確率が95%以上であること、硬い結石も確実に粉砕する事ができることです。デメリットとしては、全身麻酔や腰椎麻酔の必要があるため、入院期間も2-4日は必要となリます。また、内視鏡を入れる際に尿管が傷つき、傷ついた尿管が治る過程で以前とは違う形になってしまい、尿管狭窄になってしまうこともあります。ただし、昨今ではカメラ技術も向上しているのでそのような事例は減少傾向にあります。

当院では、最初から全ての治療方法を知っていただき、できる限り、患者様の希望に添い治療法を選択してもらっています。当院ではESWLやTULは行っておりません。患者様の結石の位置や大きさなどを考慮し、適切な病院をご紹介させて頂いております。下の動画は当院医師が実際に他院で行ったTULの動画です。参考になれば幸いです。

4.尿管結石の予防

尿管結石に一度でも罹ると、約半分の人が5年以内には発症すると言われています。尿管結石を放置しておくと尿が作られなくなり、次第に腎臓が機能しなくなってしまいます。結石が両方にできて、両方の腎臓が働かなくなると、最悪の場合は人工透析になってしまいます。また感染症を起こし、腎盂腎炎になってしまうと死に至ることも珍しくありません。尿管結石を甘くみてはいけません。また、以下の予防をしっかりと行う事で回避できるものでもあるため、しっかりと予防に努めましょう!

4-1 水分摂取

まず、何と言っても予防には水分摂取!!です。結石ができる尿の濃さが薄くなればなるほど結石になりにくくなります。目安としては、一日に1500ml以上が望ましいとされています。

コーヒーやアルコールは利尿作用が高いから、良いのでは?と考える方もいらっしゃいますが、コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれているもの、アルコールは利尿作用を促すけれど、結石予防には役立ちません。

4-2 生活習慣病予防

生活習慣病と尿路結石の相関関係は非常に高いことが判明しています。生活習慣病を持っている人が尿管結石になりやすいことから、尿管結石は、今や高血圧、高脂血症、糖尿病と並び生活習慣病と言われるほどです。

先ほどから説明しているように、尿管結石の予防に必要なことは、水分の摂取、適度な運動です。これは、他の生活習慣病予防でも言われていることですよね、ということは、尿管結石を防ぐためにしている事が、自然と他の生活習慣病予防にもつながるということも言えます。

また、体質的、遺伝的な要因から尿路結石になりやすい人というのもいらっしゃいます。一回でも罹った事のある人は、一度治ったからと言って安心せず引き続き予防対策をしましょう。予防しても罹ってしまう方には再発予防として内服薬の処方もしています。

5. 尿管結石になったら

腰の痛みや違和感など感じましたら、個人で判断はせず近くの泌尿器科にすぐに診てもらいましょう。痛みが強い場合などは救急車を呼ぶことも躊躇せずに必ずお医者さんにかかってください。また、腎臓結石は健康診断で見つかることもあります。

尿管結石は、いつ痛みが襲ってくるのかわからないこともあり、仕事中に駆け込みたい時もあるかと思います。

当院では、緊急の患者さんも随時受け付けております。上野駅の目の前という便利な立地条件でもあるので、気になったらすぐにいらっしゃってください。同時に、詳細な検査も行えることで、すぐに的確な治療に取りかかれます。

6 診療費用

当院は基本的に保険診療です。
初診の診療費用は薬代を除き、およそ下記のようになります。(3割負担です)

尿検査のみ 2000円前後
エコー検査のみ 2500円前後
採血+尿検査 3500円前後
採血+尿検査+エコー検査 5000円前後

当院は泌尿器科専門の保険診療を行ってるクリニックであり、プライバシー管理と感染予防対策を徹底しております。
老若男女気軽に受診出来る環境を整えております。
泌尿器科疾患でお悩みの方は是非お気軽に東京泌尿器科クリニックまでご受診下さい。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME