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新型コロナウィルス(COVID-19)ワクチンの副反応について

[2021.07.02]

今回は、前回に続いて、新型コロナウィルス(COVID-19)ワクチンの疑問を副反応を中心に書いていきます。

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◆目次◆

1 コロナウィルスワクチンの副反応について
 1.1 コロナウィルスワクチンの副反応の仕組み
 1.2 どんな副反応があるのか
 1.3 副反応が起きた時の補償
2 コロナウィルスワクチンの年齢制限はあるか
3 コロナウィルスワクチンを打たない方が良い人とは
1回だけ打っても効果はあるのか

1 コロナウィルスワクチンの副反応について

1.1 コロナウィルスワクチンの副反応の仕組み

新型コロナウィルス(COVID-19)ワクチンは、新型コロナウィルスの抗体を体内に作ることによって、ウィルスが体内に侵入してきてもやっつけられるようにするのが目的です。ワクチンは副反応、副作用をなるべく起こさないよう作られていますが、免疫反応を人工的に引き起こすため、人によっては稀に強く副反応が起こる人がいます。抗体ができるということは、ある程度の感染が体内で起こる状態です。熱が出たり倦怠感を感じたりすることがあり、これが副反応という症状です。

1.2 どんな副反応があるのか

ファイザー製のワクチンにおいては、接種部位の痛み、疲労、頭痛が起こります。約50%と言われています。また、発熱、下痢、悪寒、関節痛が約10〜50%起きます。さらには、20万人に一人の割合で、重篤なアレルギー反応が起こるとされています。これは他の抗生剤でも起こるもので、新型コロナウイルスワクチンに限ったことではありません。mRNAワクチンに含まれる、ポリエチレングリコールという成分に対してのアレルギー反応も報告されています。ポリエチレングリコールは、歯磨き粉や化粧品に使われており、アレルギー反応を起こす人は比較的女性に多いと考えられています。

1.3 副反応が起きた時の補償

極めて稀ではありますが、副反応が起きることは避けられません。そのため、救済制度が設けられています。予防接種法などに基づいて、医療費や障害年金などの救済措置があります。救済制度の詳しい内容に関しては、厚生労働省のホームページを参照してください。

2 コロナウィルスワクチンの年齢制限はあるか

ファイザー製のワクチン接種対象年齢は、16歳以上です。高齢者に対する年齢制限は設けられておりません。子供については、まだ効果と安全性のデータが得られていないので対象にはなっていません。しかし、子供が感染して高齢者に移すこともあるため、子供への接種も対象になった場合は必要だと思います。また、大学拠点接種も開始されることになったために、若い世代の接種も進んで行くようになります。

3 コロナウィルスワクチンを打たない方が良い人とは

ファイザー社の添付文書では、37.5度以上の発熱をしている人、重篤な急性疾患にかかっている人、ワクチン成分に対して重度の過敏症の既往歴がある人、などが接種不適合者とされています。ポリエチレングルコールに対して、強いアレルギーが出たことのある人はこのタイプのワクチンが打てなくとも、別のタイプのコロナワクチンが打てることもあるので、医師に相談しましょう。

4 1回だけ打っても効果はあるのか

ワクチンは基本的に1回目の接種から、3週間開けて2回目の接種を行います。しかしながら、1回目の接種で嫌になって、打たなくなる人も少なからずいるようです。それでも効果が全くないわけではなく、ある程度の効果はあるようです。ですが、ワクチン効果を最大に有効にするためにも、3週間の期間を目安に2回目の接種をしましょう。もし、3週間過ぎてしまった場合でも、早めに打つようにして下さい。

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この記事を執筆した人
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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