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性病とは?代表的な性病7つを解説

[2022.12.16]

今回の動画ではズバリ性病とは?について解説していきます。
性病になるとどうなるの?性病は治るの?治療法は?防ぐ方法はある?
など、気になることを泌尿器科専門医の立場からお話ししていきます。
今回あげる7つの代表的な性病のうちいくつかは別動画で詳しく解説していますので、そちらも是非ご覧ください。

また当院は保険診療にて性病の治療を行っております。詳しくは当院医師スタッフまでお尋ねください。

◆目次◆

1  性病とは
7つの性病について
 2.1  クラミジア感染症
 2.2  淋病・淋菌感染症
 2.3  梅毒
 2.4  尖圭コンジローマ
 2.5  トリコモナスとマイコプラズマ
 2.6  性器ヘルペス
性病の予防法とは
まとめ 

1.性病とは

性病とは「性行為感染症」、あらゆる性行為によってうつる感染症の総称です。あらゆる性行為ということは必ずしも男女間だけの性行為に限りません。同性同士や口を使ったいわゆるオーラルセックス、肛門を使ったアナルセックスなど全ての性行為が含まれます。
性病はそれらの性行為によってばい菌、細菌がうつる病気です。性病には現段階でわかっているいくつかの種類の他にも、最近では未知のウィルスによるものもあります。
特にクラミジア、淋菌、梅毒に関しては最近非常に感染者が増えてきて注目されていますが(これらの性病に関しては別の動画で詳しく解説していますので、宜しければそちらもご覧ください)その他マイコプラズマ、トリコモナス、HIV、ヘルペスなどの性病の名前は聞いたことがある人も多いかもしれません。今回はその中でも主な性病7つについて簡潔に紹介していきます。

2. 7つの性病について

2.1クラミジア感染症

クラミジア感染症は、クラミジア・トリコマチスという細菌が引き起こす感染症です。
喉や尿道、膣に感染するのが特徴で、男性は排尿時の痛み、女性はおりものの異常、喉のイガイガや痛みが主な症状としておこります。
検査は尿検査、膣の拭い検査、うがい検査をしてPCR法検査によってクラミジアの菌がないか確認します。
クラミジアと診断された後は、はじめにアジスロマイシンというお薬を飲みます。基本的にはその薬で治るのですが、治らなかった時には次のお薬を使って治療していきます。
<クラミジアについては別動画で詳しく解説していますのでそちらもご覧ください>

2.2淋病・淋菌感染症

淋病もクラミジアと同じような症状ですが、クラミジアよりも症状が強くて発症までが非常に短いのが特徴です。
症状としては強い尿道の痛み、喉の痛み、女性の場合はおりものの異常がみられます。検査はクラミジアと同じ検査になります。
治療方法はお尻の筋肉注射を打つか、セフトリアキソンというお薬の点滴になります。
<淋病については別動画で詳しく解説していますのでそちらもご覧ください>

2.3梅毒

梅毒の流行がここ最近注目されています。かつての病と言われていた梅毒は20年前頃から増え始め、2000年には500人程度の患者数でしたが、ここ数年で15〜16倍の感染者が報告されています。2022年の8月時点で既に8000人もの患者さんがいます。
梅毒は梅毒ポリオネーマという菌が主に性器を通じて感染することで性器にできものができます。しばらくするとそれが消えて、今度は手足に発疹が出てきます。
検査は採血検査をします。その後は飲み薬か注射での治療となります。
<梅毒については別動画で詳しく解説していますのでそちらもご覧ください>

2.4尖圭コンジローマ

 尖圭コンジローマとはヒトパピローマウィルスの感染症で女性の子宮頸癌のウィルスと一緒です。このウィルスには型がいくつもあって、子宮頸癌の型もあれば、尖圭コンジローマの型もあります。      性器にトサカのような形のできものができて、どんどん大きくなっていきます。見た目がとてもグロテスクで、なかなか治りにくいというのが特徴です。非常に厄介な性病と言えます。
検査方法は目で見ての診断になります。治療方法は塗り薬でできものを無くしていく、液体窒素で凍らせて壊していく、電気メスで皮膚ごととる、というような方法になります。
尖圭コンジローマの患者さんも増えていて、見た目がグロテスクというのとなかなか治りにくいということから、患者さんはとても悩んでしまうようです。尖圭コンジローマを見つけた場合は必ず女性は婦人科、男性は泌尿器科に行きましょう。肛門にある場合は肛門科に行きましょう。

2.5トリコモナスとマイコプラズマ

トリコモナスもマイコプラズマも性器に感染するものがメインで女性は膣からのぬぐいの検査、男性は尿検査になります。これは保険適用になっています。治療方法も両方とも飲み薬で治る性病の一種です。

2.6性器ヘルペス

ヘルペスというと、口の周りにできる人も多いのではないでしょうか。口唇ヘルペスもキスなどでうつる性行為感染症の一つではあります。性器ヘルペスは性行為などの接触により性器にヘルペスができます。ブツブツとした痛みを伴う水ぶくれが特徴的です。その水ぶくれがびらんのようになってかさぶたとなって剥がれて治っていきます。ヘルペスは見た目ですぐわかるので塗り薬で治療します。
ヘルペスの厄介なところは、菌が体内に居続けるため一度は治っても、疲れていて免疫力が低下した時などぶり返してしまうことです。あまりにも再発が頻繁におこる場合には再発防止のお薬を毎日飲むこともあります。

3.性病の予防法とは

性行為自体をしないことが一番の予防ですが、それは現実的に難しいことです。コンドームで予防することもできるのですが、残念ながら完璧な予防にはなりません。
より予防をするために大切なことは、性行為をした後に男性であればおしっこをして菌を流す、女性の場合は性器周りを洗って菌を流す、うがいをすることです。例えば風邪やコロナウィルスをもらったかもしれないと思った時に、手洗い、うがいをして菌を落とそうとしますよね、それと同じ原理なのです。すぐに洗い流すことで菌がその場に長時間滞在するのを防ぐことができます。行為後に何もしないですぐ寝てしまうことは一番感染リスクが高くなります。すぐに洗い流すことでだいぶ変わってきますので、ぜひ試してみてください。

まとめ

性行為感染症、いわゆる性病にはいくつかの種類がありそれぞれに治療法が異なります。
性病の感染予防のためには性行為後に接触部分を洗い流し清潔にすることが有効です。
気になる症状がある人やパートナーが感染した場合などはすぐに病院へ行きましょう!

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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